子どもが習字を嫌がったときの対処法
子どもに習字を習わせていると、突然「行きたくない」「やりたくない」と言い出すことがあります。せっかく始めたのにと親としては戸惑うものですが、無理に続けさせても逆効果になることもあります。この記事では、子どもが習字を嫌がったときの理由と、それぞれの状況に応じた対処法についてわかりやすく解説します。
まずは嫌がる理由を冷静に把握する
習字を嫌がる背景には、さまざまな理由が潜んでいます。まずは子どもの気持ちを丁寧に聞き出すことが第一歩です。
考えられる理由には以下のようなものがあります。
* 練習がうまくいかず、自信をなくしている
* 周りと比べて劣等感を感じている
* 教室の雰囲気が合わない、先生が怖いと感じている
* 他にやりたいことができて、習字に興味が薄れた
* 長時間の集中が苦痛になっている
子どもの本音を引き出すには、叱るのではなく共感的に接することが大切です。「どうして嫌なの?」「最近なにかあった?」と優しく問いかけてみましょう。
叱らずに気持ちを受け止める
「せっかくお金払ってるのに」「続けなさい!」と叱りたくなる気持ちもあるかもしれませんが、頭ごなしに否定するのは避けましょう。習字が嫌になる原因の多くは、挫折感や焦り、孤独感など感情面にあります。
まずは次のような言葉で気持ちを受け止めてあげてください。
* 「そっか、いやだったんだね」
* 「最近大変だったんだね」
* 「がんばってたの知ってるよ」
子どもが「分かってくれた」と感じることで、心を開いてくれるようになります。
理由に合わせた具体的な対処法
技術的なつまずきには「小さな成功体験」を
字がうまく書けない、上達している実感がないことが原因の場合は、小さな目標を立てて達成感を味わわせるのが効果的です。
* 「今日は“とめ”だけ意識してみよう」
* 「名前だけきれいに書けたらOK」
* 「先生が丸をつけてくれたところを一緒に褒める」
小さな進歩を一緒に喜ぶことで、再びやる気が出てくることがあります。
環境が原因の場合は変化を取り入れる
教室の雰囲気が合わない、先生との相性が良くない場合は、無理に我慢させず別の教室を検討するのもひとつの方法です。場所や指導法、先生の人柄によって、子どもの反応が大きく変わることもあります。
また、教室に行かずに自宅練習スタイルに切り替えることで、リラックスして取り組めるようになる場合もあります。
他に興味があることを尊重する
子どもが成長するにつれて、習いごとへの興味が移り変わるのは自然なことです。習字よりもスポーツや音楽に興味が出てきた場合は、習字を無理に続けさせず、柔軟に対応することも検討しましょう。
ただし、いきなり辞めるのではなく「あと3回だけ通ってみよう」「作品展まで続けてみよう」といった区切りを設けると、納得しやすくなります。
達成感を得られるイベントに参加させる
目標がないとやる気が続きにくい子どもには、作品展や昇級試験、学校の書き初め大会など、成果を発表できる機会があると効果的です。
* 周囲からの評価を得て自信がつく
* 「やってよかった」という達成感が得られる
* 家族からの賞賛でモチベーションが上がる
目標が明確になると、「今は苦手でもがんばってみよう」と思えるようになります。
家庭でできるサポートの工夫
習字を楽しいものに変える
「苦手=嫌い」となる前に、習字に対する印象をポジティブに変える工夫も有効です。
たとえば、
* お気に入りの筆や文房具を使う
* 家族で一緒にお手本を書いてみる
* 書いた作品を家に飾ってみる
など、書くこと自体が楽しいと思えるような環境づくりを心がけましょう。
褒め方を工夫する
上手く書けたときだけでなく、「一画目の勢いがよかったね」「前より集中できてたね」など、過程や努力を褒めることで、モチベーションが保ちやすくなります。
また、「前よりすごくよくなってるよ!」と、比較対象を“他人”ではなく“過去の自分”にすることで、競争ではなく成長を意識させることができます。
習字の魅力を伝える
「なぜ習字をやるのか」「どんな良さがあるのか」を子どもにもわかりやすく伝えることで、納得感が増します。
* 字がきれいだと大人になってからも役立つ
* 集中力や姿勢がよくなる
* お手紙を書くのが楽しくなる
など、実生活とのつながりを見せると、やる意味を見出しやすくなります。
一度離れてもOKという柔軟さも大切
子どもが強く拒否する場合は、一時的に習字から離れるという選択肢もあります。「今はタイミングじゃない」と見極めて、習字以外のことに取り組ませるのも決して悪いことではありません。
一度離れることで、改めて「やってみようかな」と思えるきっかけが生まれることもあります。無理に続けさせて嫌いになってしまうよりも、いったん離れてまた興味が湧いたときに戻るほうが、長い目で見て有益です。
まとめ:子どもの気持ちを尊重しつつ、成長につなげる対応を
子どもが習字を嫌がったとき、親の接し方によってその後の印象や学びの姿勢が大きく変わります。大切なのは、無理に続けさせることではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、その時期に合ったサポートをすることです。
理由を聞き、感情を受け止め、小さな工夫を取り入れることで、習字が「嫌いなこと」から「自分のペースで成長できる学び」へと変わる可能性があります。習字を通じて得られる力は多く、たとえ遠回りになっても、前向きな経験として積み重ねていけるよう、見守っていきましょう。